ここ最近ハードダーツで活躍する日本人選手の影響で、一般の方たちもハードダーツへの理解が深まってきています。
そのおかげか「裏抜きとか表抜き」などにフォーカスを向ける人がより一層増えてきたように感じます。
そこで今回はダーツの裏抜き・表抜き・芯抜きのやり方を僕なりにまとめてみました。
僕がやったことがある方法以外にもYouTubeなどで詳しく解説しているものも参照してまとめて書いてます。ぜひ参考にしてみてください。
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裏抜き・表抜き・芯抜きとは?
まずやり方を知る前にそれぞれの「抜き」にどういう特徴があるのか知っておくと実践する時のイメージが良くなるかもです。
ちなみに、◯抜きというのはダーツの投げ方とか飛び方のことでリリースやグリップが深く関係しています。
裏抜きとは?
リリース後に矢先が上を向いて飛んでいく状態が裏抜きと言われています。
裏抜きの特徴は、軌道の頂点に達すると徐々に矢が下を向きます。ハードダーツだと、刺さった時に矢角が生まれるので、スタッキングを一番起こしやすい技法と言われていますね。
刺さっている矢にぶつけて同じところにグルーピングさせる技法のこと。
海外で活躍してるスティールのプレイヤーはほぼ裏抜きですよね。有名どこでいうとジェームス・ウェイド選手とかギャリー・アンダーソン選手が挙げられます。
表抜きとは?
リリース後に矢の先端が下を向いて飛んでいる状態が表抜きと言われています。
そしてもう一つの特徴としてボード付近で下を向いてた矢先が少し上に向いて刺さります。この原理を利用してスタッキングさせる表抜き固有の「オーバースタッキング」というものができます。
裏抜きのスタッキングはダーツの下からスタックさせるのに対し、オーバースタッキングは上から乗せていくスタッキングになります。
ちなみにオーバースタッキングをしている選手で有名なのは、ダーツの神様フィル・テイラー選手が挙げられますね。
芯抜きとは?
矢先がリリース時と変わらずそのままボードに向かっていく状態が芯抜きと言われています。
姿勢は基本的にまっすぐそのままというのが芯抜きですが、まっすぐ平行に刺さる人もいれば裏抜きのように矢角がついて刺さる人もいたりと様々な刺さり方をします。
芯抜きで有名な選手といえばJAPANプロの東田臣選手が真っ先に挙げられますね。
さーもん(管理人)
裏抜き・表抜き・芯抜きのやり方について【簡単】
それぞれ特徴があるのは先程の説明でなんとなくわかったと思います。次はやり方についてです。
各投げ方に分けて解説していきます。
裏抜きのやり方
ざっくり裏抜きはダーツの矢先が上に向いた状態のことでしたね。
なので裏抜きのやり方としては以下の方法があります。
- 押さえつけてる指の開放を早くする → 矢を上に逃がしやすくするため
- リリースを早める → 矢自体の加速しはじめた力を利用したいので
- ダーツを後ろに置いてくるように投げる → 振るように投げる
- 矢先を無理にあげようとしない → 力みで表抜きっぽくなり逆効果
- バレルエンド気味を持って投げる → 裏抜きっぽくなる
以上のやり方以外にも、プッシュ型(押し投げ)の人は矢先を下にした状態で投げると裏抜きになりやすかったり、スイング型(振り投げ)の人は矢先を上に向けた方が裏抜きっぽく飛んだりしたりといろんな裏抜きの仕方があります。
僕も挑戦したことがあるんですが、裏抜きのコツとしてはとにかく「力まないこと」が重要なのかなと思います。
僕自身芯抜き気質なんですが、裏抜きをしようとすると表抜きっぽくなります。変に裏抜きにしようとして力んだ結果表抜きになったのではないかと思います。
人差し指が覆いかぶさったグリップをしているので、普段のスローをしつつ人差し指の開放を早くしてみたら綺麗な裏抜きではありませんが、意外とすんなり裏抜きっぽくなってました。
フォロースルーまでしっかり形を作りつつ、力まないこと。ダーツを逃がしやすくするために上に被さっている指の開放を早くするか最初から開いておくとやりやすい。
表抜きのやり方
表抜きはダーツの矢先が下を向いて飛んでいく状態のことでしたね。
なので表抜きのやり方としては以下の方法があります。
- 重心前もしくは重心で持つ → 矢の重心移動を下に向けるため
- 矢先を下に向けて投げる → プッシュ気味に
- 矢に覆いかぶさるようなグリップをする → 引っ掛けて投げたいため
正直僕もそうですし、周りに表抜きのプレイヤーが少なかったので、情報量少ないです。
数少ない表抜きリストの方に話を聞いたらこんな感じだったので、信憑性はそこまで薄くないと思います。
さーもん(管理人)
芯抜きのやり方
芯抜きはダーツの矢先がリリース時と変わらずを真っ直ぐを向いて飛んでいく状態のことでしたね。
なので芯抜きのやり方としては以下の方法があります。
- リリースの時親指を残すイメージ → そのままの姿勢で矢を飛ばすために
- 指先で持たない → リリース時のバラツキを抑えるため
- 重心に近いところで持つ → 重心の移動でダーツが上下しにくくなるため
- セットアップからリリースまで同じ姿勢で飛ばすイメージ
芯抜きに関しては触れてらっしゃる方が少なく僕自身芯抜き気質なので、僕が意識してることをまとめさせていただきました。
賛否両論ありますが、親指を残すというのは芯抜きをしなくても重要なことだと思います。
指先で持ってしまうとコントロールも難しくなりますし、リリース時に最後に離す指が邪魔をしやすくなります。要はブレやすくなるってことです。
普段芯抜きをするために意識してることではありませんが、「セットアップ→テイクバック→リリース」で矢を極力上にも下にも向けないようにしてそのままリリースするように心がけています。すると勝手に芯抜きみたいになってました。
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裏抜き・表抜き・芯抜きについて解説してる動画
動画を見たところでできるようになるわけではありませんが、少しでもイメージを掴んでもらえたらと思います。
表抜きから裏抜きに変えた方の動画
ドリーTVさんの動画で表抜きから裏抜きにしたくて奮闘した結果裏抜きになれた秘話などが語られています。
スティールダーツに詳しいドリーさんの動画【基本裏抜きの話】
日本でスティールに詳しい人と言ったら真っ先にドリーさんが出てきますね。
海外の情報も話に取り入れつつ話しているので、普通じゃ知り得ない情報がたくさん詰まってておすすめです。
表抜きについて-底辺ダーツプロの日常さん-
表抜きをテーマにしている動画はこの動画しかありませんでしたが、最初から最後まで表抜きのことをわかりやすく解説しています。
芯抜きのヒントが隠れている動画
巷で「臣抜き」とも呼ばれているくらい芯抜きが綺麗なJAPANプロの東田臣選手が自分のスローについて話している動画です。
貴重な話もそうですが、まったり雑談みたいな感じで面白いです。
true?ちゃんねるは、小谷諒プロのチャンネルで、その中で話しています。
まとめ:◯抜きはあくまで勝手になるもの
最後になりましたが、裏抜きも表抜きも芯抜きもそうですけど、意図的にやるものではないと思ってます。
ソフトダーツの場合はハードダーツよりスタッキングの恩恵が少ないので特にこだわらなくて良いです。これは断言できます。
それよりもリリースやグリップなど再現性を高められるものを練習したほうが良いように感じます。
とはいえ、ハードダーツでは裏抜きや表抜きは有利と言われているので、どうしてもやりたいやってみたい方は参考にしてもらえると嬉しいです。
ちなみに僕はこだわっていた裏抜きをやめたら、すぐにレーティングがAからAAになりました。笑