初めてのマイダーツや買い替えで新しいバレルの購入を検討している方がこの記事を見てくれていると思うのですが、
何グラムぐらいのバレルが自分に合っているかわかりますか?
ちらほら答えが出てくる方もいれば、よく分かってない方もいますよね。
ちなみに本記事は後者の「よく分かってない方向け」の記事となります。
ぶっちゃけ「自分に合ったダーツの重さ」というのは、「何を基準に合っている」のか曖昧で気づきにくい部分だと思うんです。
試し投げの時にブルにたくさん入ったからそれを使うって人もいれば、純粋にこのグラム(重さ)が好きだからという理由で使ってる人もいます。
もちろん、いろんな考え方があって好みなどもあるので、いろんなスタイルがあっていいと思うんです。
理論上、同じ投げ方をすれば同じところに刺さるはずですから、特に「このグラムにしたほうが良い」というのはありません。
とはいえ、「ダーツの重さどうしよー」って悩んでいる方がこの記事を見てくださっていると思うので、今回はダーツの重さによる違いを重量別にわかりやすく解説していきます。
さーもん(管理人)
ダーツの重さは、プレーにかなり影響が出てくる部分なので、ぜひこれを機に覚えていってください!
まずは、重さの基準について見ていきましょう。
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ダーツバレルの重さの基準
ダーツの重さの基準は明確に決まっているわけではないので、「何グラムまでが軽くて、何グラムからが重いの?」と思う方多いと思います。
人によって軽い重いの基準が違うので、この記事ではわかりやすく、バレル単体重量18gを堺に分けたいと思います。
- 軽いバレル:18g以下
- 重いバレル:18g以上
近年では、スティールダーツ(ハードダーツ)を意識した重いバレルが多く流通しているので、その辺を含めると体感もう少し重たい20gくらいが平均かもしれませんが、日本はまだまだソフトダーツをする人の方が多いと思ったので、18gを基準とさせていただきました。
さーもん(管理人)
ちなみに、ダーツの重さは公式ルールで規定が定められています。
公式ルールのダーツの重さの規定
ダーツの重さや長さは、各団体の公式ルールで「1本あたりの総重量25g以下」、「長さ30cm以内」と定められています。
大会で使用するダーツは、ティップ・バレル・シャフト・フライトと認識でき、1本30cm以内かつ 3本で75g以下のものとする。ティップは滑らかな針状のプラスティック製とする。
選手はチップ・バレル・フライトと認識でき、各パーツがそれぞれ取り外し可能な物、
30.0cm、1 本あたりの総重量が 25gを超えないダーツを持参する。
ちなみに、ハードダーツの場合は「1本50g以下」という決まりがあります。
ハードダーツは先端が針でできてますし、刺ささらないと点数にならないことを考えると、バレル重量が重くても大丈夫な規定が定められています。
さーもん(管理人)
では、続いては「軽いダーツバレル」「軽いダーツバレル」の特徴について見ていきましょう。
軽いダーツバレルの特徴(18g以下)
軽いバレルをざっくりまとめると、「操作性が高い」「スキルアップできる」「扱いが難しい」という特徴があります。
下記でメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
軽いダーツバレルのメリット
- 操作性が高い
- 腕が疲れにくい
- 扱いが難しい分スキルアップが期待できる
軽いバレルは、細かな調整がしやすく操作性が高いというメリットがあります。
例えば狙ったところから少しズレて刺さった場合に、感覚的に位置を修正しやすかったりします。
そして、重いバレルと比べて、腕への負担が少ないということもメリットと言えます。
ただ、デメリットのところでも話しますが、重量が軽いということは小さな力が加わるとそれだけ、ダーツに力が伝わってしまいズレが大きくなってしまいます。
さーもん(管理人)
とはいえ、この操作性の高さを上手にコントロールできればスキルアップも期待できるというメリットもあります。
軽いダーツバレルのデメリット
- 扱いが難しい
メリットのところでも言ったように、軽いバレルは軽い力が伝わるだけで大きくターゲットからズレてしまいます。
例えば、ちょっと指を離すタイミングを間違ったり、指がかかっただけでもダーツの軌道が変わってしまいます。
さーもん(管理人)
それに加えて、軽いバレルは飛ばす時の力のコントロールが難しいため、力んでしまい飛びが安定しないこともデメリットと言えます。
軽いダーツバレルが合う人
- ダーツに力を上手に伝えられない人
- ダーツをキレイに飛ばしたい人
- ダーツの基礎スキルを鍛えたい人
軽いバレルは、重いバレルと比べて扱いが難しいとこがわかりましたね。
とはいえ、裏を返せば、軽いバレルを上手に扱えるようになればダーツを上手に飛ばすことができます。
もちろん、重いバレルでも上手に飛ばすことはできますが、軽いバレルの重さをしっかり感じつつ投げられれば、安定したリリースができたり、テイクバックなどの技術的なところにもっと目が行くようになります。
また、ダーツをキレイに飛ばすには、投げ方もかなり関係してくるので、フォームと向き合うきっかけにもなります。
さーもん(管理人)
以上のことから、軽いバレルはダーツの基礎スキルを鍛えたい人におすすめしたいです。
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重いダーツバレルの特徴(18g以上)
重いバレルは、「飛ばしやすい」「グルーピングしやすい」「技術がおろそかになりやすい」という特徴があります。
下記が重いバレルのメリット・デメリットです。
重いダーツバレルのメリット
- 軽い力で飛ばせる
- グルーピングしやすい
重いバレルは、ある程度重さがあるので、軽く投げるだけでもそれなりに飛んでくれます。
また、重さがあることで、多少雑に投げてもダーツが集まりやすいですし、刺さっているダーツに当たり負けすることなくターゲットに刺さるので、グルーピング性能にも優れています。
さーもん(管理人)
上手に使うことができれば、軽いバレルよりも安定したダーツができるでしょう。
重いダーツバレルのデメリット
- 技術がおろそかになりやすい
重いバレルはメリットが多いように見えますが、技術がおろそかになりやすいと言われています。
というのも、重さがあると適当に投げてもそれなりに飛んでくれて、少しフォームが崩れてもそこそこグルーピングしてくれるからです。
さーもん(管理人)
そして、重さに頼った投げ方をしてしまうため、コントロールしにくく飛ばす技術が育たないというデメリットがあります。
重いダーツバレルが合う人
- ダーツを上手に飛ばせる人
- 伸び悩んでいる人
- より安定感がほしい人
重いバレルは、ダーツを上手に飛ばせる基礎スキルがしっかりしていれば、重さに左右されることなく上手に扱うことができます。
ダーツのスキルが上がって、重さを上手に利用することができれば、軽いバレルより安定したスローがしやすくなります。
また、上達していく過程でよく止まって伸び悩んでいる人におすすめです。
ダーツめちゃくちゃ投げてるけど、レーティングが全然上がらないってAフラの人よく見かけるんですが、そういう時は新調して技術と共に道具も変えてステップアップするのは個人的にアリだと思っています。
さーもん(管理人)
おすすめな人は以上の通りなのですが、まだダーツ初心者で、基礎が固まっていない段階で重いバレルを使うのはあまりおすすめしません。
おすすめの軽いダーツバレル3選
先述したように、軽いダーツバレルは初心者のまだ基礎技術が育っていない人に使ってもらいたいです。
なので、「初心者に使ってほしい軽いダーツバレル」をおすすめしていきます!
さーもん(管理人)
最初に「18g以下」が軽いバレルと基準を作ったので、ここでも18g以下のバレルを紹介しています。
【Harrows】アサシン 85% Style A 18gR
素材 | タングステン85% |
重さ(単体重量) | 16.2g |
長さ | 40mm |
最大経 | 7.8mm |
規格 | 2BA |
ハローズのロングセラーバレル「アサシンシリーズ」の定番タイプになります。
トルピード形状のシンプルなリングカットなので、初心者でもダーツを飛ばしやすいのが特徴です。
さーもん(管理人)
価格も手に取りやすいので、入門・初心者の方におすすめしたいバレルです!
【D.CRAFT】ZONE80 Hz-4(ヘルツフォー) 2BA
素材 | タングステン80% |
重さ(単体重量) | 16.2g |
長さ | 44mm |
最大経 | 6.6mm |
規格 | 2BA |
ディークラフトの初心者向けモデル「ZONE80」のヘルツフォー。
ストレートバレルなので全長はやや長いですが、軽量なので長さを感じない投げ感になっています。
さーもん(管理人)
手が大きくてどのバレルもしっくりこないという初心者さんにおすすめです!
【TRiNiDAD】Xシリーズ ROBINSON(ロビンソン)
素材 | タングステン90% |
重さ(単体重量) | 17.5g |
長さ | 40mm |
最大経 | 7.4mm |
規格 | 2BA |
トリニダードの高品質かつリーズナブルなコスパが良い「Xシリーズ」のバレルです。
ロビンソンは「重さ・長さ・最大経(太さ)」すべてが標準的なバレルで、少しカットが強いですが長年愛され続けているバレルなので、使いやすさは申し分ないです。
さーもん(管理人)
軽いバレルの枠の中では、重量がしっかりありますが、これを基準にバレルを選ぶとどの重さも扱えるようになると思います!
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おすすめの重いダーツバレル3選
重いバレルもメリット・デメリットありましたが、何かと人気が高いバレルが多いです。
下記では人気のモデルかつ、万人受けしているモデルを紹介していきます!
さーもん(管理人)
重いバレルも、この記事では18g以上のバレルを対象にしてピックアップしています。
【unicorn】MAESTRO SEIGO ASADA PHASE3 浅田斉吾選手モデル 22g
素材 | タングステン90% |
重さ(単体重量) | 22g |
長さ | 48mm |
最大経 | 6.7mm |
規格 | 2BA |
PERFECT年間ランキング5年連続1位という圧倒的な強さと実績を持ち合わせる浅田斉吾選手考案のバレルです。
浅田選手のマエストロシリーズはなんといっても「絶妙な手離れ感」が個人的に良いと思っています。
手離れが良すぎると、ダーツが手から滑り落ちて失投してしまったりしますが、程よく吸い付きがあるので、グリップに不安がないバレルだと思いました。
今シリーズでは5本の浅いカットが施されているので、グリップ位置に悩まないのもポイントですね。
さーもん(管理人)
手離れが悪いと思っている方、グリップがなかなか定まらない方におすすめです!
【TRiNiDAD】Gomez Type14 山田勇樹選手モデル 22.6g
素材 | タングステン90% |
重さ(単体重量) | 22.6g |
長さ | 52mm |
最大経 | 7.0mm |
規格 | 2BA |
日本のトッププレイヤー山田勇樹選手が考案したストレートバレルです。
重さは間違いなく重量級ですが、シンプルなリングカットと必要なところのみのカット加工をされているので、投げやすさは抜群です。
さーもん(管理人)
強めのリングカットがほどこされていて、汎用性が高いバレルだと思います!
【COSMODARTS】Bliss2 馬場義久選手モデル 20.5g
素材 | タングステン90% |
重さ(単体重量) | 20.5g |
長さ | 45mm |
最大経 | 7.0mm |
規格 | 2BA |
ソフトダーツのプロ団体JAPANでも安定した成績をおさめ、2021年にPCD日本代表として活躍を見せた馬場義久選手のモデルバレルです。
ストレートっぽいトルピード形状のこのバレルの特徴は「素直に飛んでくれる」というところです。
カットは個人的に強めだと思ったので、好みによるかもしれませんが、思ったところに素直に飛んでくれる重さとカットが良いと思いましたね。
さーもん(管理人)
バレル後方をグリップしたい人、馬場選手のように前に押し出して投げる人におすすめです!
ダーツ初心者におすすめの重さは?
上で「軽いバレルが初心者はおすすめ」といっていますが、結局のところ「どのくらいの重さのバレルを買ったらいいの?」って思っている人多いと思います。
結論から言うと、個人的に初心者の方は、まず16~18gくらいの重さのバレルから始めるのがおすすめです!
※バレル単体で16~18gなので、セット総重量は18~20gとかになりますね。
極端に軽いバレルではなく、少し軽いくらいのバレルを使うことで、技術も磨かれるし、グルーピング力もアップします。
後から重いバレルを使いたくなった場合でも、レーティングが上がっていくにつれて徐々にバレルの重さを上げればいいです。
さーもん(管理人)
明確な目標もできますし、モチベーションが維持できやすいので、まずは軽いバレルから始めるのがおすすめです。
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まとめ
僕の場合AAAフライトになるまで、重いダーツバレルは買わないと決めてました。挫折しまくりでしたけどね…。
兎にも角にも、ダーツの重さというのは技術に密接に関係しているので、慎重に選んでいってくださいね。