ダーツの定番ゲームの一つ「ゼロワン」。
点数を減らして0ぴったりにしたら勝ちというシンプルなゲームです。
そんな定番ゲームゼロワンでよく使われる用語の一つに「アレンジ」というものがあります。
簡単に説明すると、「0ぴったりにしやすくするためのゼロワンの戦略」のようなものです。
アレンジを知ることで、ゼロワンで投げるべきエリアもわかってきますし、何より勝率が上がることでしょう。
ですが、最初の頃はとにかくアレンジを覚えるのが難しい。同じ数字でもいくつかパターンがありますからね。
そこで今回はアレンジの話をしつつ、迷わないアレンジの覚え方を紹介していこうと思います。
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アレンジは上がり目をだすための作業
今一度再確認すると、先程も言ったようにアレンジは「0ぴったりにしやすくするためのゼロワンの戦略」のこと指します。
それすなわち、上がり目を出すための作業とも言えます。
1ラウンドで上がれる(フィニッシュできる)数字のこと。
例:180(20のトリプル3本)とか、147(BULL、19のトリプル、20のダブル)などなど。
アレンジを知っていればこんなメリットが!
アレンジや上がり目を知っていると、以下のメリットが得られます。
- 次どこに投げたら良いか分かる
- チャンスが増える
- リズムを崩さず投げられる
- 自信を持って投げられる
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
どこに投げたら良いか分かる
アレンジができるようになると、次に投げる場所が明確になり、ミスショットを減らすことができます。
そして、ミスショットが減るとチャンスが増えます。
チャンスが増える
例えば、ラウンドの3本目、残り1投で240点の状態。ブルに入ったとして190点になり、上がり目はでません。
ですが、20トリプルに入れると、180点となり上がり目がでます。(60点を3回で上がり)
特に点差が拮抗している場合は60にトライすることをおすすめします。
ブルを狙ってもいいですが、ダーツはトライしてなんぼのスポーツです。
それが、レベルが高い相手であればあるほどトライできるところはトライしなければ、勝つことは難しいと思います。
普段どおりのダーツをして勝てる相手であればいいですが、格上が相手だと普通に負けて終わりです。
ただ、個人で考える戦略は別だと僕は思っているので、トライが合わないのであれば堅実に的が広く点数が高いブルを狙ってチャンスを待つものも良いと思います。
アレンジを知っておくと良いリズムで投げられます
ダーツにおいて”投げるリズムやテンポ”は割と重要でして、リズムプレイヤーとしてジャンルが確立されているくらいリズムが重要であることがわかります。
ただ、一拍おいて呼吸を整えて投げる人もたくさんいるので自分に合う方を採用してもいいでしょう。
自信を持って投げられる
全部つながってて、次に投げればいい場所がわかれば自信を持って腕を伸ばせますし、リズムを崩さず投げられます。
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アレンジの基礎知識
基本的に180から上がり目がでる
ダーツボードで一番点数が高いのは、20のトリプル(60点)です。180は20トリプル3回で上がれるということですね。
180で上がることは簡単なことではありませんが、チャンスを残すためにも、200点付近で一度上がり目を考えてみてください、
ちなみに、180以下だけど上がり目じゃない数字もあります。
「179・178・176・175・173・172・169・166・163」は、どんな手を使っても1ラウンドで上がることができません。
以上の上がり目が出なかった場合はブルで削りましょう。
マスターアウトとダブルアウト
ゼロワンはいくつかゲームモードが存在していて、よく使われているモードでいうと、マスターアウトとダブルアウトの2つがあります。
- マスターアウト・・・トリプル・ダブル・ブル(アウターブル含む)でしか上がれないモード。(シングルはバースト扱い)
- ダブルアウト・・・ダブルとインナーブルでしか上がれないモード。トリプルやシングル、アウターブルでは上がれない。
この辺は詳しくまとめた記事があるので、そちらを御覧ください。
ちなみに、どちらもプロの試合で採用されているモードです。
さーもん(管理人)
迷わないアレンジの覚え方
「アレンジ覚えるの大変そう・・・」「毎回アレンジ時間掛かっちゃう」って方結構いると思います。
かくいう僕もその一人でした。
そこで、僕なりに即席バージョンの迷わないアレンジの覚え方をお教えします。
※最終的には、ある程度はアレンジ覚えたほうがいいので、アレンジを覚えるきっかけとして利用してもらえたら助かります。
100以上はとりあえずブルを狙う
すでに上がり目が出ている場合は、ダーツマシンのガイドに従ったほうがいいと思いますが、ガイドが出ていない場合はブル狙えばOKです。
とにかく100超えない限りは、0ぴったりにする難易度が上がりますし、アレンジも複雑になってきます。
その後はガイドに従いつつ、後でなんであそこでここに投げさせたんだろうって考えればいいです。
100~71の奇数はとりあえずT19・T17を狙う
100を下回ってきて、アレンジが複雑になるのが”奇数”です、
偶数なら直感的に計算できると思いますが、奇数だとそれが難しい。
そこで100点から71点の間は、19のトリプルか17のトリプルを狙ってみてください。
この間の点数であれば大体いい感じに上がり目がでるはずです。
しかしながら、19と17の使い分けが重要になる数字が中にはあります。
その数字は、71点と73点です。もちろんこの2つ以外にもありますが、著しく違いがでるのはこの2つです。
71は17トリプル、73は19トリプルを狙ってみてください。
- 71点・・・17トリプルに入ると、20点残ります。シングルに入ると54点残るので、18トリプルにトライできます。
- 73点・・・19トリプルに入ると、16点残ります。シングルに入ると54点残るので、同じく18トリプルにトライできます。
これが正解というわけではないので、参考程度にしてもらえると嬉しいです。
JAPANのファットブルの試合をたくさん見る
JAPANは奇数のSATAGEの時にファットブルというゼロワンのフォーマットで開催されています。
JAPAN・・・プロ団体の一つ。
ファットブル・・・アウター・インブルが50点。上がり方はマスターアウト。
ファットブルではシングルで上がれないものの、ブルも使えますし、トリプル・ダブルを意識したプロのアレンジを見れるので、めちゃくちゃ勉強になります。
そして、投げる
JAPANの試合を見て勉強した後は、実践して覚えていきます。
ぶっちゃけ一番身につきやすいのは、実践でアレンジをミスったりして「あ、こっちだったわ、もう忘れない」みたいな感じで反復していくことです。
「結局投げ込みかよー」と思われたかもしれませんが、実践しつつプロの試合を考えながら見ることで、間違いなくアレンジ力は伸びます。
最初は、二桁台になるまでとりあえずブルで削って、100超えたあたりから考えるのがいいです。
ずっと計算しながら投げると腕の動きが固まったりしてしまうので、気をつけてください。
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まとめ
アレンジはセオリーがある程度決まっていますが、結局は相手より先にアウト(フィニッシュ)すればいいわけですから、自分が上がりやすい数字にアレンジしてOKです。
「このアレンジは欠点あるな・・・」とか「自分にはこっちが合ってるな」とか発見があれば、その時変えればいいだけですから。
なので、人からアレンジのこと言われたとしても、それ通りにする必要はありません。勉強にはなりますけど、無理やり従う必要はありません。
最後になりますが、自分に合わないアレンジなら切り捨てていいです。上がり方は自由ですからね。